PFASって何ですか
PFAS（パーフルオロアルキル物質）は、フルオロカーボン化合物の一群で、特に耐水性や耐油性に優れた特性を持つため、さまざまな産業で広く使用されています。これらの物質は、主に防水加工された衣類、食品包装、消火剤、コーティング剤などに利用されています。PFASはその化学構造により、環境中で非常に安定しており、分解されにくい特性を持っています。このため、土壌や水源に蓄積しやすく、長期間にわたって環境中に残存することが問題視されています。また、PFASは生物蓄積性があり、食物連鎖を通じて生物に取り込まれる可能性があります。健康への影響についても懸念が高まっており、PFASの一部は内分泌かく乱物質として知られ、免疫系やホルモン系に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、肝臓や腎臓に対する影響、さらには発がん性のリスクが指摘されています。現在、多くの国や地域でPFASの使用規制が進められており、代替物質の開発や、PFASを含む製品の使用削減が求められています。環境保護や公衆衛生の観点から、PFAS問題は今後も重要な課題となるでしょう。
PFAS汚染から命の水を守る各務原市民の会とは何ですか
2022年、各務原市は水道水からは、国が定めた暫定目標値を超えるPFASが検出されたことを発表しました。しかも、県からの指摘で、各務原市の浅野健司市長は、この事実を知っていながら、隠蔽していた事実も明らかになりました。この一連の報道を受けて、各務原市の市民が、PFASの毒性や健康被害について、専門家を呼んで学習会を開き、各務原市に原因究明や健康対策を実施するよう求める市民団体が結成されました。それが、「PFAS汚染から命の水を守る各務原市民の会です。